段階を踏みながら

レディ

抵抗があるのなら

典型的なうつ病の軽度あるいは中等度であると診断された場合、抗うつ剤による治療がスタートします。改善率はおよそ60パーセントでうつ病治療薬としての抗うつ剤は効果的です。第一段階の治療としては、SSRIまたはSNRIの服用からスタートさせます。しかし、40パーセントの人は最初に投与した抗うつ剤では効果が得られないという現実があります。そのような場合、第二段階の治療として、同じ種類の服用量を増やすか、効果を出やすくするために抗うつ剤以外の薬を併用するのが一般的です。同時に三環系、四環系、NaSSAなどほかの種類に切り替えるという選択肢も検討していくことになります。第三段階でも同じ作業の繰り返しになりますが、この時点でおよそ90パーセントの人がうつから脱することができます。しかし、2、3週間同じ薬を飲み続けながら効果の有無を判定する作業を繰り返しても効果が出ない場合、第四段階まで進みますが稀です。この第四段階までくると、難治性のうつ病として治療をすることになります。診断の見直しや薬の見直しはもちろんですが、通電療法や精神療法などの治療法が検討されます。うつ病はできるだけ早期に専門医を受診し、治療を進めていくことが大事です。心の病気を専門とする医療機関はさまざまですが、このような病院に抵抗があれば、まずは内科医あるいは総合医がいる病院にかかるというのも一つの方法です。初期から軽度の状態であれば、内科医が抗うつ剤を処方してくれます。また、病院の中には、臨床心理士による相談室を設けているところも増えてきています。臨床心理士は悩みを聞くエキスパートのため、気軽に相談ができ、じっくりと話を聞いてもらえるのが魅力です。しかし、医師ではないので薬が必要と判断されても処方ができません。加えて、健康保険も使えないため、全額自費診療です。そのため、総合的な経過チェックや抗うつ剤の投与は精神科で、心理療法は臨床心理士の相談室でという診療体制をとっている総合病院を選ぶと安心です。そして、ストレスに関係した身体疾患を中心に治療をしている心療内科もうつ病の治療は行っていますので、精神科に抵抗があれば、このような医療期間をまずは受診して今後について検討することも大事です。